2021.4.1

いろいろなタイル

皆さんこんにちは!
メープルの石園です。

4月が始まり、皆さんも新しい年度を迎えられたのではないかと思います。
桜が街中で咲いていて、心地よい毎日が続いていますね。
桜餅や三色だんごと一緒に緑茶やほうじ茶を湯呑で味わいたくなる季節です。

暖かい飲み物を飲む湯呑やマグカップは、陶器や磁器で出来ているものが多いですが、建築物で使われるタイルも、多くの物はカップと同じ陶器や磁器で出来ています。

身近にある「陶器」「磁器」と言っても、何が違うの??って思われる方も多いのでは無いでしょうか。

陶器と磁器は、素材と焼く時の温度が違い、それによって性質が異なります。
さらに、陶器と磁器の中間の性質を持つ「せっ器」も存在します。
今回はそんな焼き物のタイルについてご紹介させて頂きます!

磁器質(Ⅰ類)のタイルは、吸水率が3%以下の物で、石英や長石を1200~1350℃で焼き上げて作られます。
ほとんど水を吸わないので変形しにくく、水回りでも使えます。きめ細かくて硬く、丈夫で汚れにくい特徴もあります。
耐久性に優れたタイルのため、住宅の外壁をはじめ、歩道や商業施設の床などでよく使われています。内装・外装・床、あらゆる場所で使えるタイルで、人気の高いモザイクタイルも磁器質の物が多いです。

せっ器質 (Ⅱ類)のタイルは、吸水率が10%以下の物で、粘土・長石を1200℃前後で焼いて作られます。
磁器質に近いものから陶器質に近いものまであり、施工環境や採用可能部位は商品によって異なります。
内装壁用のタイルが多いですが、外部環境に使えるタイルもあります。
“土もの”といわれる湿式タイルが代表的で、素朴ながら素材感や雰囲気のある空間におすすめです。

陶器質(Ⅲ類)のタイルは、吸水率が55%以下の物で、陶土や石灰などを1000~1200℃で焼いて作られます。
表面に小さい穴がたくさんあいているので水を吸いやすい特徴があり、釉薬をかけて作る施釉タイルが一般的です。
吸水率が高いので外装には向いておらず、基本的には内装タイルとして使います。
他の材質に比べ焼成温度が低い為、発色が良く豊かな色彩を持ち合わせているものが多く、
乾燥及び焼成時の収縮率も低いことから、レリーフや個性的なフォルムの成形が可能です。
その為、アイキャッチや空間の要となる壁面への施工がおすすめです。

他にも、ガラスや石などもタイルとして用いられています。
以上の様に多種多様なタイルは、用途や使用箇所によって選ぶ必要があります。
難しそう・・・と思うかも知れませんが、各メーカーのカタログには用途区分が書かれていますので、それを参考に選べば大丈夫です!

タイルの質感や光沢は、カタログで見る印象と実物で異なる事が多く、
私自身、サンプルを取り寄せてみて「あれ?なんかイメージと違う…」と思う事も。
もしリフォームにタイルを使ってみたい!とお思いでしたら、
サンプルのお取り寄せも承りますので、お気軽にご相談ください。

リフォームギャラリーメープル
tel  :084-999-9111
mail  :contact@maple.bz
駐車場 :5台あり

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