2022.2.1
床下収納を活用しよう!
こんにちは!
リフォームギャラリーメープルの山本です。
皆さんのお家には床下収納はありますか?
床下収納は、ストックとして買っておいた消耗品や保存期間の長い食品などを保管するのに適しています。
床下にスペースが設けられているため、その分お部屋を広く使えるのも特長です。
しかし、床下収納があっても、活用方法が分からず使えていないというご家庭は多いです。
今回は、そんな床下収納の活用方法や注意点などをご紹介していきます。
【床下収納とは】
そもそも、床下収納とは、どんなものでしょうか。
名前の通り、床下に設けられた収納スペースだということは皆さんお分かりだと思いますが、改めて詳しく説明します。
住宅の床の高さ(地盤面から床の上面まで)は、最下層の居室(例えば2階建ての住宅なら1階部分の居室)の床が木造の場合は、45cm以上と建築基準法によって定められています。
この床下の広いスペースを有効活用するために誕生したのが床下収納です。
日本では、明治時代から床下の収納庫が使われ始めたと言われています。
暗く、涼しい床下の環境を活かして、漬物やお酒など冷暗所での保管が適した食品の保管場所として使われていたそうです。
【床下収納の種類】
■収納スペース…固定式orスライド式
↑固定式
よく見られるのは、蓋を開けたら1つ収納ボックスがついている固定式です。
スライド式は、連結した2~3つの収納ボックスをスライドさせて使用するタイプです。
1つ分の開口部でも収納ボックスが複数あるため、より多くのものを収納することが可能です。
ただ、スライド式は重いものを入れると、スライドしづらくなる点で注意が必要です。
■蓋の開閉方法…置き蓋式or自立式
↑自立式
蓋がまるごと外れる置き蓋式と、開き戸のように扉が開閉する自立式があります。
他にも、畳の下に収納スペースを設け、畳を蓋にして使用できるタイプもあります。
■サイズ
メーカーによって様々ですが、450mm、600mm、900mm、1200mmといったラインナップが多いです。
一般的なのは600mmサイズ。
900mmは正方形ではなく長方形なので、限られたスペースには不向きです。
1200mmは600mmの収納ボックスを2つ繋げたもので、スライド式になります。
サイズのほかに、深さも浅型と深型が選べることが多いので、例えば床下の狭い2階の部屋に浅型を設置するなども対応できます。
■性能
床下収納があると、断熱性能が低下するというデメリットがありますが、高断熱高気密住宅に対応した断熱タイプもあります。
冷気やすきま風が侵入しにくい構造になっています。
【メリット・デメリット】
■メリット
・デッドスペースを有効活用して収納を増やせる
・床下点検口としても使える(収納ボックスが取り外し可能なタイプに限る)
・床下なので、隠して収納ができる
■デメリット
・床にかかんで物を出し入れしないといけないので、体に負担がかかる
・床に段差ができる
・温度、湿度の変化が激しい
【上手な使い方】
■湿気対策を行う
床下は湿度が高くカビが発生しやすい場所です。
特にキッチンの周りは水道管や排水管などが設置されているため、湿度が高くなりやすい場所です。
梅雨の時期はさらに湿気がこもりやすくなっているので、注意が必要です。
対策方法としては、除湿剤や湿気を吸ってくれる新聞紙などを入れておくと良いです。
■収納するもの
食品に関しては、日持ちのしないものや開封済みのものなど腐りやすいものは適していません。
缶詰や未開封のミネラルウォーターなどがおすすめです。
また、使用頻度の高いものは毎回出し入れすることを考えると、少し手間がかかるので避けた方が良いでしょう。
生活動線を邪魔せず、隠して収納できるという利点を活かして、使用頻度の低い調理器具やストックとして買ったトイレットペーパー、洗剤などが良いと思います。
■定期的な清掃
蓋つきの床下収納でも、隙間からホコリが入ります。
収納しているものの状態を確認するという意味でも、1ヶ月に1度など定期的に清掃を行いましょう。
湿気対策など、少し手間がかかる点もありますが、普段使わない所を収納としてスペースを設けられるのは便利なのではないかと思います。
既存の住宅で床下収納がない場合でも、床下収納設置の環境に適していれば、リフォームを行って新設することが可能です。
収納を増やしたいけど、生活動線上で収納スペースを確保することが難しい…という場合は、床下収納も検討してみてください!
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